「もっと○○したい」への妨害者に打ち勝とう!
ここ1カ月ほど、新しい出会いが多く、
また新しいプロジェクトがスタートするなど、外的な刺激の多い時期でした。
しかも、接する方たちに偶然にも共通していたのは、
「もっと○○したい」という強い願いを持っていたことです。
「社員がもっと会社を好きになるようなきっかけを作りたい」
「もっと自社の強みを伝えたい」
「社内をオープンな会話ができるムードにしたい」などなど。
「もっと○○したい」。
とても身近な言葉ですが、
これほど人をパワフルにする言葉はあるでしょうか?
この言葉の力強さに気づいていなかった方は
「え?」と思うかもしれません。
「そんなに力強さがある言葉なの?」と。
でも、この言葉は、未来を変えようとする言葉だと思いませんか?
そもそも人が抱く願いとか、欲求というものには、
高密度なエネルギーがあります。
願いがあると、心の温度が高くなりますよね。
私は、ご相談を受け、仕事を選ぶときに、
その方の「もっと○○したい」が強いかどうかを一つの判断材料にしています。
なぜなら願いが弱い人と仕事をしても、
何の問題解決にもならず、ただの作業になるからです。
書きながら、ふと、レンガを積む男の話を思い出しました。
有名な例えなので紹介するまでもありませんが、
レンガを積む仕事をしている人に「何をしているか」と聞くと、
「人が集まり祈るための教会を建てている」と言える人と、
「見ればわかるだろ、レンガを積んでいるんだ」と言う人がいる。。。
教会を建てていると答える人の心の中には、
社会や人の気持ちなど、何かをより良くしたいという願いが感じられます。
しかし、、、
このパワフルな気持ち「もっと○○したい」対して、
多くの場合、妨害者が現れます。
その妨害者は、上司や同僚、家族や友人の場合もあるでしょうけれど、
もっとも手強い相手は「ああ、もう無理!」と叫ぶ人物、
つまり、自分自身です。
「もう無理!」にもいろいろあります。
*上司を説得するのが無理!
(なぜなら、説得に失敗して惨めな気持ちになりたくないから)
*いろんな意見がありすぎて、みんなを満足させるのは無理!
(なぜなら、みんなから嫌われたくないから)
*そんな難しいことを実行するのは無理!
(なぜなら、今の自分のスキルではできる自信がないから)
*普段より忙しくなりそうだから無理!
(なぜなら、家族と険悪になるのはイヤだから)
さて、、、
多くの場合、人はその無理な原因を状況のせいにしたがります。
( )の理由は自分の中にあるものなのに、
そこに気づかないことも少なくありません。
では、無理と感じ始めたとき、どうしたらいいのでしょう?
お勧めしたいのは、3つのこと。
第1は、そもそもの目的、「なぜやりたかったのか」に立ち返ること。
第2は、熱量のあった最初の身体感覚を思い出すことです。
「え? そんな原始的なこと?」と思われるかもしれませんね(笑)
騙されたと思ってやってみてください。
「グランディング」と言いますが、
姿勢を正し、自分の足が大地を踏みしめて立っている感覚を
意図的に感じることに努めます。
ブレそうになった自分の気持ちが定まって、「無理」が「できる」に変わりますよ。
最後の第3。これは、その妨害者に名前をつけることです。
たとえば私の中にいる妨害者には「ジンジャー」「QT」などの
名前をつけています。他にもいます(笑
そうすると、思考の癖を客体化して見られるんですね。
複雑な社会で人間稼業をやっているわけですから、
そりゃ、誰でもグラグラしますよね〜
大切なことは、今自分がグラついているかどうか、感じ取る力と、
パワフルな自分に立ち戻る力ではないでしょうか。
では今週も良い1週間をお過ごしください!
※今週の動画ブログはお休みです。