話すのは、速いですか、遅いですか?
私事ですが、なぜか今月は「還暦イベント月間」です。
11日は還暦を祝う高校の同期会、
17日から小学校時代の友人たちとの九州旅行、
本日21日から新卒で入った会社の同期の仲間たちと伊勢参り...。
さて、そんなこともあって、いつもより1日遅れで、
火曜日配信となったこのメルマガですが、
テーマは話すスピードについてです。
あなたは、話すのが速い方ですか、遅い方ですか?
これを取り上げるきっかけは、、、
高校の還暦を祝う同期会で、MC(司会役)を頼まれたことでした。
頼まれた時点で、私が企画運営メンバーに言ったことは、
私は話すスピードが遅いし、スラスラ話すのは苦手だし、
瞬発力が必要な掛け合いのようなことを求められてもできません、
それでもよければ、精一杯やります、、、ということでした。
謙遜ではなく、私の特徴を知っている人は、
その意味がきっとわかると思います。
で、170名の前で話してみてうれしかったことは、
私のMCも結構受け入れてもらえたな、ということです。
ま、お世辞であったとしても、それを真に受けるのが私の良いところです。
結果、いろいろな人から良かったと言われました。具体的には、
「淀みなくスラスラと話さないとことろが良かった」
「アナウンサーみたいじゃなくて良かった」
「自分の気持ちを素直に話したところが良かった」と。
私の場合は、誰から教えられたわけではなく、
性質として「ゆっくり」話すことしかできません(泣笑。
セリフを暗記して演じることも大の苦手です!
でも、話し方専門家の西任暁子さんが「流暢に話してはいけない」と言うように、
「ゆっくり」話すことには、何かしらいい面があるようです。
「速く」話すことができない私が経営者になって、
プレゼンテーション役や講師役、指導役を務める立場になり、
「速く」話す人と「ゆっくり」話す人の傾向についてずっと観察してきました。
「速く」話す人は、おもしろい言葉を瞬間的に発することが得意で、
持っている情報も多く、情報をテンポ良く伝えるのが魅力です。
一方で「ゆっくり」話す人は、周りをお待たせ気味になりますが、
考えを整理しながら話す傾向があり、その考え自体がおもしろい場合が多いです。
「速く」話す人は、考えたことよりも、情報や出来事を話そうとし、
考えたことを話す場合は、考えを整理する前に言葉を発しようとする傾向がある。
「ゆっくり」話す人は、情報よりも、考えたことを話そうとし、
考えや意味を突き詰めていこうとする傾向がある。
...というような気がするのですが、どう思いますか?
そんな二人が対話すると、
「ゆっくり」話す人は、「速く」話す人の話を聞いて、
「それで、いったいどう思ったの?」と感じ、
「速く」話す人は、「ゆっくり」話す人の話を聞いて、
「それで、おもしろかったのはどこ?」と感じたりするのかもしれません。
私の場合、ゆっくり話してしまうその理由は、
多分、意味が曖昧な状態に身を置くことが生理的に嫌いだからです。
意味を掴み、疑問のないクリアな状態でいたいという願望があり、
整理しようとして話すので、時間がかかるのだと思います。
「速く」話す人が、なぜ速く話すのか、私にはわかりませんが、
強みで「速く」話す人と、強みではないのに「速く」話す人がいて、
だいぶ印象が違います。
強みではないのに、「速く」話そうとしている人を見ていると、
会話が途切れることへの恐れを抱いているのかな?とか、
自信がないのかな、と感じることがあります。
そうだとしたら、その恐れの根っこには何があるのでしょうか?
話が少し逸れますが、当社の社内で私が説明を受ける際に、
説明の言葉数は多いのだけど、聞けば聞くほど、
考えが整理できていないと感じることがあります。
言葉数が多くなるのは、上司にはちゃんと説明できないといけない...
という使命感や責任感からだと思いますが、
でも、言葉数が多いというのは、考えを整理できていない証拠でもあるので、
説明の場では、むしろ逆効果だと思います。
そして、なぜか、そういうシーンでは早口で説明されることが多いです(笑
あ、これ、外部の営業の方と初対面でお会いするときにも
感じることがあります。
営業の方が早口で話すのは、元気よく見られたいからだと思いますが、
むしろ自信がなさそうに感じるのは私だけでしょうか。
あなたが、もし強みとしてではなく、
何かの思い込みから「速く話そう」としがちなら、
「ゆっくり話す」ことを試すのも悪くないかもしれません。
もしご興味があったら、「ゆっくり話す」「効用」で検索してみてください。
私自身の課題は、緩急の急を使えるようになることかな。がんばります!
どうぞ素敵な1週間を!