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ふんわり派? パッキリ派?

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今日は、仕事の進め方や人との接触の仕方によって、
ふんわり派」と「パッキリ派」がいる...と仮定して、

人の価値観や、その行動が与える印象について考えてみたいと思います。

書いておきながら、定義づけるのは難しいのですが...。やってみます。
ふんわり派」というのは、関係者との間で、仕事の取り決めなどについて、
少し遊び(曖昧さ)を持たせることで、変化に対応しようとするやり方。
「パッキリ派」というのは、取り決めを含め、意見や要望を明確にし合って、
差が生じてきたら、その差を協議することで、対応しようとするやり方。

こう捉えた時、あなたはどちらのタイプになるでしょう?
私自身は、多分パッキリ派です。
今、これを話題にしているのは、
どちらが良いとか、悪いとかではなく、
どちらも他方から学べると思うからです。

たとえば進行表(案件スケジュール)の作り方。
期間を示すことを大切にする人と、期日を示すことを大切にする人がいます。
期間を示すというのは、ここからここの期間で、これをやるという書き方。
期日を示すというのは、この日がそのワークの締め切りという書き方です。
実際には、その掛け合わせもありますが、
どちらの思考がより強いか、そこにその人らしさが出ます。

以前、期間でスケジュール表を作るある人とこの話をしていたら、
なぜ期間を示す方が好きなのか、理由を話してくれました。
それは、この期間のどこで終わらせるか、その時の状況で判断したいから、
なのだそうです。
相手がいて、頼み事をする場合も、日付を明瞭にするよりも、
「この辺りまでにお願いしたい」と頼む方が言いやすいそうです。
事実上、その期間の最終日が締め切り日なわけですが、
そこにフォーカスしないのは、
お互いのために、フレキシビリティを残しておきたいということなのでしょう。

私自身は期間ではなく、日付のみならず時間まで決めたい方です(笑)
たとえば、時間的余裕が少ない案件で、資料や素材をいただく場合、
10時にいただくのと、17時にいただくのとでは、状況が変わってきます。
フレキシビリティは必要ですが、調整をし直すためにも、
なるべく時間の情報は明確にしたいです。
まあ、そうは言っても、いただく時は明瞭にし、お出しする時は曖昧気味に...
などということも、時にはありますが(汗)

つまり、話を戻すと、この例では進行表に期間を示す人はふんわり派。
期日を示す人はパッキリ派ということになります。

では、「ふんわり派」と「パッキリ派」の境目に何があるのかというと、
私の推測では、「強引さ」や「思いやり」に対する感覚の差ではないか、と。
言い換えると、「こうするのは強引だ」「こうしないのは思いやりがない」という
目盛りが両者の間では異なっているのではないか、ということです。

だから、誰かに急ぎのお願いをする時に、
ふんわり派は時間を提示することは一方的で強引だと思い、
「なるべく急いでお願いしたいのですが、どのくらいかかりますか」と言い、
パッキリ派は時間がはっきりする方がお互いに気を揉まなくて良いと思い、
「急いでいるので、可能なら◯時ぐらいまでにお願いできませんか」
と言う。

つまり、ふんわり派は下手に出て事を運ぶ方が、円満に進められると考えており、
パッキリ派は明快かつ対等な関係で事を運ぶ方が、円満に進められると思っている。
あくまで推測ですが、そんなような思考・行動の違いが両者の間にある気がします。

パッキリ派の私は、パッキリしている方が好きですが、
でも、ふんわりにはパッキリにはない効能があります。
なので、ふんわりスキルも身につけられたらいいなと思います。

ふんわり派のスキルといえば、下手に出ること。
実は、こちらから下手に出るという行動は、相手の行動に影響を与えるようです。

たとえば、お願いごとを巡って、ハーバード大学のエレン・ランガー教授が、
こんな面白い実験結果を得ています。
コピー機に並ぶ列に割り込むために、3通りの言い回しで相手の反応を比べました。

第1は、理由を述べず「すみません、5枚なんですけど、先に取らせてください」
とだけ言うもの。
割り込める確率は60%でした。
第2は、「すみません、5枚なんですけど、とても急いでいるので、
先に取らせてください」と、事情があることを理由として伝えた場合、
成功率は、94%でした。 興味深いのは、第3の反応です。「すみません、5枚なんですけど、
コピーをしないといけないので、先に取らせてください」と、
理由とも言えない理由らしきものを言ったら、どうなったか。
なんと93%が割り込ませてもらえたそうです。

英語だから、第2、第3は「Because...」というフレーズがあったのでしょう。
人は、その理由が何であれ、理由を言おうとしている相手の態度を、
下手に出たものと受け止め、
「それなら聞いてやろう」と本能的に反応するもののようです。
反対に、理由を述べられないと、上から目線だと反発を感じるようです。
言われてみると、私も理由は述べるようにしている気がしますので、
もしかしたら、パッキリ派とふんわり派のミックスなのかもしれません(笑
ただ、社内報などの原稿依頼では、下手に出て頼むという作戦は、
やりすぎない方がいいというのが私の考えです。
「お忙しいのに、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」とお願いしがちですが、
これでは、相手は悪いことに巻き込まれているような気持ちになるからです。
「重要な事だから協力してほしい、ぜひ貢献してください」
と言われた方が気分がいいですよね。

ついに11月に突入し、コロナ、落ち着いてきましたね。
まだ気を抜かず、でも元気に大らかに過ごしましょう!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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