「紹介」の不思議
世の中を見て教わったことがたくさんあります。
その一つが「紹介」の不思議。
人に、誰かを紹介し、繋ぐことありますか?
反対に、人から誰かを紹介されることは?
公私問わず、もちろん、ありますよね。
いったいどうして「紹介」が起きるのでしょう?
私は、今でこそ紹介する・されるのどちらもありますが、
20代の頃は、紹介されることの方が圧倒的に多かったです。
ありがたいことに、人だけではなく、
仕事で出会った方が、私のことを思い出して、
ほかの人に紹介してくれる。
何かしら気に入られたからなのだろうとは思いますが、
何をモチベーションに紹介してくれるのか、
しかも、若い時は勝手がわからず、
特別なお返しをしなくていいのか、気になったものです。
ですが、今思えば、それは失礼なものの見方でした。
なぜなら、皆さん、
時は進み、今から17年ほど前。。。
当時、私は40代になっていましたが、
当社の20周年のパーティーに集まってくれた方たちの
相関図は実に興味深いものでした。
知り合いを6人辿れば誰とでもつながれると言いますが、
100人ほどの出席者が何らかの形でつながっていました。
しかも、その繋がりは直列的なものばかりではなく、
HUBのような形で繋がっている人もいました。
まさに縁送りとはこのことだと思ったものです。
そんなこともあって、いつのまにか自分も
人と人を繋げる動きをするようになりました。
縁送りは恩送りでもあるのかもしれません。
「人を紹介する・される」
「人脈づくり」と聞くと、なぜか少し心がザラっとします。
なぜでしょう? 多分、その言葉には、
損得勘定のようなものが見え隠れするからかもしれませんね。
いろいろな人生観があっていいと思いますが、
個人的には人脈というのは打算的に「作る」というよりも、
「信頼の結果」なのではないかと思います。
さて、「紹介」という行為。その本質は何なのでしょうか?
少なくても、Give & Takeで行うものではない気がします。
レバレッジシリーズを書いている本田直之さんは、
著書「レバレッジ人脈術」の中で人脈の本質はギブではなく、
コントリビューション(貢献)だと書いているようですが、
貢献欲求もあるでしょうけれど、
繋がりのシェアという感覚の方が近いような気がします。
そう思う理由は、自分自身が誰かを誰かに紹介しようと思うとき、
次のような条件が重なることが多いからです。
第1に、あの人にこの人を引き合わせたら、
それは双方にとって良いことなのではないかと思えること。
第2に、その人の夢や志を知っていて、応援したいと思えること。
第3に、人として、信頼できると思っていること。
反対に、頼まれても絶対紹介しないと思う人もいます。
第1は、損得勘定でしか人と付き合わな人。
第2は、自分の話しかしない人。
第3は、いい加減な人。(ほかにもありそう笑)
こう考えてみると、紹介する・されるというのは、
縁をもらい、縁を繋ぎ、また縁をもらい、また縁を繋ぐ。
縁をいただくには、自分のことしか考えないようではダメですね。
縁をいただきたいから、こうすると考えるのもきっとダメですね。
英語でも「Pay it forward」という表現があるくらいだから、
縁は、グローバルでも大切な考え方なのかもしれません。
花粉が悩ましい季節の変わり目。
体調を整えて乗り切りましょう! 素敵な1日を!