「私にやらせてください」の威力
台風5号、6号の影響を受けている皆様には
心からお見舞いを申し上げます。
私は、台風5号が去り、6号が来る直前に、
休暇で訪れていた石垣島から帰ってきました。
4日間の滞在のうち前半2日は雨、後半2日は晴れで、
最初はアンラッキーだと思っていましたが、
7号も日本に接近しています。
被害が出ないことを祈るばかりです。
さて、石垣島を訪れた理由は、
この春、独立してショットバーを開いたことにありました。
年齢29歳で一国一城の主です。
会計のことや法律的なことを独学で勉強しながら開業したのは、
とても立派だと思います。
こういう若者がいるなら、日本もまだ大丈夫...
この件を通じて、1つだけ考えさせられたことがあります。
彼女は30歳になるまでに、
その理由は雇用される立場だと、
自分の考えた通りにできないからだと話してくれました。
彼女の場合は、行動的ですから、
実際に動いてみて感じたことなのだろうと思いますが、
今回はこの話を糸口に、一般的に言われる「組織にいると
自分の考えた通りにできない」について考えてみました。
私が思ったのは、確かにそのようなケースは多いのだろうな...
と同時に、
ということでした。
実際組織にいるとよくあることなのだろうと思います。
わかりやすいところで言えば、上下関係の影響。
年齢や社歴、経験などによって、
日本社会ではいまだに根強いのかもしれません。
また「和をもって貴しとなす」が歪んで伝わったのか、
意見を言うことは和を乱すことだと思っている人もいるような気が
そういう人が上司にいれば、
不思議ではありません。
一方で、先入観で動きにくくなっている人は案外多い気もします。
仮に新しいことに関わるのが嫌いな上司がいたとして、
自分が考えたことが本当に必要なことなら簡単に諦めるのは早計で
もちろん自分が考えたことが100%
それは上下関係でなくても同じではないでしょうか。
何かを実現させる場合、
上司という一人の人間の賛同を得ることは特別なことではないと思
思ったこと、考えたことができないと感じる人が多い状況は、
言い換えると、
そう思うともったいないですよね。
話は飛ぶようですが、
読みたいと思っている本の1つに伊賀泰代さん著「採用基準」
伊賀さんは、マッキンゼーで採用マネジャーをされていた方。
採用で、
あらゆる人にリーダーシップが必要だという自論をお持ちのようで
かつてリーダーというと、統率する人、
最近のリーダー論は全般的にそうではなくなっているようですね。
伊賀さんの対談をハーバードビジネスレビューで読みました。
https://dhbr.diamond.jp/
これを読んでも、リーダーシップとはこれこれです!
私なりの意訳をするなら、
その本質は「意思表明」と「責任感」ではないか、と思います。
意思がなければ主導的役割は果たせないですし、
リスクを取る責任感がないと意思も示せないと思うからです。
だからこそ伊賀さんは、一部の限られた人だけでなく、
あらゆる人にリーダーシップは必要だと説いているのだと思います
さて、自分の考えで進めたい時の意思表明、意思表示について、
魔法の言葉を紹介します。それは...
「私にやらせてください」です。
~の役割を私にやらせてくださいとか、
~した方が良いと思うので、それを私にやらせてくださいとか。
何をするかを決めても、
このセリフをうちのスタッフから言われたら、
でも、承認を得るって面倒くさいものかしら?
来週はお盆休みの方も多いことでしょう。
暑い日が続いていますが、熱中症に気をつけて
健やかにお過ごしください。