ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

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今日は、最近起きた3つの出来事を通じて思ったこと、
つまり表題にあるように、意が伝わるために大切なのは幹なのだな、
ということについて私の脳内ぐるぐるをシェアさせてください。
自分のぐるぐるをそのまま吐き出すなーとも思いますが、お許しを。


1つめの出来事です。
先週、私どものあるお客様企業の新社長になる方に
インタビューをさせていただく機会がありました。
その中で外部に自社の価値を伝えることがいかに大切かという話題が出ました。
しかも、ただ説明すればいいわけではなく、
相手にとって「面白いか」「分かりやすいか」が重要で、
それが満たせると物事は自然と広まっていく。
インタビューの主題ではありませんでしたが、とても興味深く拝聴しました。


また、2つめ、先週社内ではこのようなことがありました。
私が講師役となり「伝える技術」を学ぶ、若手社員向けの勉強会でのことです。
「テーマとは何か」を学ぶ課程では、
主題を端的に語ることの大切さを学んでもらうのですが、
「~について取り上げる」の「~」にどのような単語を入れるのかは、
簡単そうで簡単ではありません。

たとえば、「ABCプロジェクトについて」ではテーマとしては広すぎるので、
「ABCプロジェクトの~について」ぐらいに絞る必要があるときに、
何に焦点を当てるかを言葉で表すとどうなるか。
やってみると、誰もが言葉を絞れずに悩むわけです。

「メッセージ」を言語化する場合にも同様なことが起きるので、
伝える人は、ついつい多くのことを伝えたくなってしまうのだと思います。
この勉強会からの私の気づきは、
自分の考えの根幹を明確にしてから、相手に伝えるには、
自分の言葉を絞る必要があるわけですが、
それには理屈だけでは解決できず、
スポーツのようなトレーニングが必要なんだろうな、ということでした。


さて、3つめ、最後のエピソードになります。
「伝わる」について考えさせられる出来事があった今週、
今度はなぜか不意に心が動いて、
なんと何十年かぶりに英語の学習教材を買いました。
基本はたった81文だというコンセプトで書かれた
「Simple English Magic 81」(著:酒井一郎)という本です。
きっかけは、この本を読むよりも前から、
若い時よりも英語が聞こえるようになっている気がする、と思い始めたことでした。
なぜだろうと考えてみると、一言一句聞こうとしなくなったからだと思ったのです。
大体の大筋は何かと思って聞くと、想像力も手伝って、
こんなことを言っていると分かる。
昔は、聞き取れなかった単語が気になって、それより後がついていけなくなる。

私の自己分析を裏づけるかのように、この本にはこんなことが書かれていました。
"I play baseball in the park next to the hospital."という一文を聞いた人の多くは、
"next to"に意識が向いてしまい、それよりも重要な"I play baseball"が
二の次になってしまう。
文意としては、そのようなことが紹介されていたのです。
つまり、人間が何かを理解したり、誰かに何かを伝えたりするには、
幹が先であり、枝葉は後であるべきだということでしょう。
そしてまた、学習にも幹と枝葉があり、
滅多に使いもしないイディオムは枝葉、
幹は中学レベルで十分だということから、81文と謳われているようでした。


つまり、相手に「意が伝わる」ようにするために大切なのは幹、大筋なのです。
私が、テーマやメッセージを端的に絞れと教えているのも、
幹が先であり、枝葉は後だと思うからです。
3つの出来事を通じて、「伝える」「伝わる」の本質を改めて学んだ気がしました。


お付き合いいただき、ありがとうございました。
さて、当社、2週間後には通い慣れた表参道を離れ、大門/浜松町に移ります。
引越し準備、大変でーす!
皆さんも期末でお忙しい方も多いと思いますが、来週も元気に参りましょう!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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